ねおゆっちゃんこんにちは。
小学生男児とフォートナイトをする母、
ねおゆっちゃんです。
2023年になって、小学生の間で一台ムーブメントを巻き起こしたフォートナイトも下火になりつつある様子が伺えます。
しかし、それでもまだマインクラフト、スプラトゥーンに続くゲームタイトルとして地位を保っているのは事実のよう。
ここでは、『小学生がフォートナイトをやりたがる理由』として、
- 中毒性があるのか
- なぜやめられないのか
について解説します。
- フォートナイトの中毒性について知りたい方
- 子供を依存症にさせたくないと考えている方
フォートナイトをやりたがる小学生
フォートナイトに中毒性はあるのか？
フォートナイトに保護者は戦々恐々
フォートナイトは”中毒性”または”依存性”がある害悪なゲームなんでしょ？
このような認識で不安を覚えている保護者が多いようです。
中毒性とは
接触・摂取することで精神または肉体に快感をもたらし、その感覚を繰り返し享受し続けた者に絶え間なくかつ耐え難い快感の渇望をもたらす物の性質のこと。 類似した語に「依存性」などがある。
Weblio辞書
- 何時間もやり続けている（制限時間を過ぎてもやめられない）
- 毎日フォートナイトだけをしている（違うゲームをしない）
- 課金をしたがる
このような点で保護者は『中毒性（依存性）』に疑いを抱いてしまうようです。
夢中になるポイント
ではフォートナイトで夢中になるポイントはどのようなところにあるのでしょうか？
- ボイスチャットで話しながら楽しくプレイ出来る
- いつ敵と遭うかわからないスリリングさ
- 1位になることで得られる達成感
- 様々な武器やキャラクターを試すことが出来る
- 自分の技術があがったと感じられる
- 色々な友達とプレイ出来る
- 一定のサイクルで内容が一新されるため飽きが来ない
- コラボキャラクターで映画やアニメのキャラクターになりきることが出来る
子供と親の意識の違い
子供の「フォートナイトが楽しい！」と思う気持ちを理解出来ないと、頭ごなしに悪い点ばかりを羅列して子供と対立してしまうことになりかねません。
そもそも、
（ゲームを）もっとしたい！！
親（ゲームを）必要以上にして欲しくない…
と考えており、感情にズレがあります。
オンラインゲームが小学生に浸透したのは間違いなくフォートナイトの存在が大きいでしょう。
それまでは寄り集まって遊んでいたゲームが家庭に持ち帰っても遊べるゲームになってしまったことで家庭生活に支障をきたしている場面が増えたと報告する事例が見られます。
- 制限時間を守れなくなった
- 寝る時間が遅くなった
- 宿題をやらずにゲームをしている
- ゲームの声がうるさすぎて家族の会話が聞こえない
- 食事の時間になっても部屋から出てこない
…など
これらを『問題行動』として認識することで「フォートナイトは害悪！やめさせたい！」と考える保護者も多いようです。
教育評論家の親野智可等さんはこれを『価値観の違い』と話します。
ほとんどの親は「ゲームはイコール悪いもの。できるだけやらせたくない。もっと有意義なことに時間を使わせたい」と思っています。一方、子どもたちは、「ゲームは楽しいしストレス解消になる。これほど楽しいものはないし生きがいでもある。ゲームで身につくものも多い。友達とのコミュニケーションにも必要」と思っています。
東洋経済オンライン/子どもを本当に幸せにする「親の力」より
このような価値観の違いを乗り越えるために、まず必要なのは、親子で対等かつ民主的な対話をすることです。
フォートナイトに限らずゲームには目標を持って工夫をしたり、努力をする必要があります。ただ漫然とやっているだけで1番になることは出来ません。
ゲームの家庭教師『ゲムトレ』ではフォートナイトを”子供が成長する習い事”としておススメしており、【知識力や情報処理能力が向上する】としています。
フォートナイトはゲームとして飽きの来ない工夫を常時しています。そういった工夫が子ども達のみならず世界中のファンを獲得しているといえます。
依存症にさせないためには
適切な見守りをする
フォートナイトは様々な点から熱中しやすいゲームだと言えます。しかしそれが中毒や依存症になるかは親の管理次第といえるでしょう。
そもそも子供は好奇心が旺盛で移ろいがちなもの。
熱中して『プロゲーマーになる！』と宣言するような子もいますが、それもひと握りに過ぎません。
親の理解や後押しがないと継続することは難しいからです。
将来はかっこいいプロゲーマーになりたい！
現在小学生（高学年）になる息子の周りでは、常時フォートナイトをしている子はそれほど多くありません。マインクラフトやスマブラなどと組み合わせて遊んでいるようですし、他のバトロワゲームに流れた子もいます。
息子も友達がゲーム内にいなければすぐに離脱して、別なゲームで遊んでいます。
一時的に熱が高くなったとしても、時間の経過と共に冷静になっていく（興味が他に移る）のが一般的なようです。
ルールを決めて遊ばせる
ただし、「放っておけばいつか冷める」では苛々が募るでしょうし、心配も解消されないと思いますので、理解を示しつつ家族でルールをしっかり決めておくことが大事でしょう。
家庭でルールが曖昧なままオンラインでゲームをしている子供は存在します。
そんな子たちと遊ぶと、
AちゃんもBくんもまだやれるって！
（自分だけ途中で抜けたくない）
ほかの家は制限されていない！どうして自分だけ？
（カッコ悪いからやめて欲しい）
などと言われて困ってしまうかもしれません。
しかし各家庭毎にすべてのルールは異なるものです。やりたい気持ちを受け止めた上で、「どうしてルールが必要か」を話し合い、そのルールを子供と一緒に作ることが出来れば良さそうですね。
フォートナイトの特性を知っておく
「ゲームは１時間と決めたのになかなかやめない」
「もう時間なのにみんながやってるからもう少しやりたいと言われた」
こんな訴えについ、
うちの子だけ遊べないのは可哀想……
と思ってしまうかもしれません（私はそうやって15分伸ばしをしてきました）。
フォートナイトという特性を知らないと言われるがまま「じゃあちょっとだけね」や「あとどれぐらいで終わるの？」と子供に流されてしまう可能性も。
- フォートナイトは１マッチ20～30分
- クリエイティブは途中で抜けることも可能
- ゲームを始める時間は人によって違う。後から入ってきた人に合わせる必要はない
ざっくりですがこれらの点を知っておけば、「残り時間を見て足りないと思ったらマッチに行かない」「あとから入ってきた人に時間を合わせない」とルールに組み込むことが出来ます。
我が家の場合
Switchの制限機能を使って15分だけ伸ばす…というのを繰り返しましたが、最終的にはやめました。子供が「言えば伸ばしてもらえる」と、それを想定してマッチに出てしまうようになったからです。
ねおゆっちゃん遊びたい気持ちに寄り添いすぎました（反省）
終わりに
フォートナイトはコミュニケーションツールとしては秀逸ですし、ゲームとしても戦略を組んだり友達と協力プレイをしたりと悪い内容ではないと思います。
やりたい気持ちを尊重しつつ、熱中しすぎないように時間を管理したり、ゲーム以外に興味をもたせる工夫をすることで回避することは十分可能といえるでしょう。
＜おまけ＞フォートナイトに制裁金が科された話
2022年12月19日、アメリカのFTC（米連邦取引委員会）がフォートナイトの管理会社であるエピックゲームズ（EpicGames）に、5億2000万ドル（約710億円）の制裁金を科すことを発表しました。
「Fortnite」のゲーム会社に制裁金710億円 児童保護で
※日本経済新聞
ニュースによると、フォートナイトを通じて
- 13歳に満たない子ども（※）の個人情報を保護者の同意を得ずに収集
※フォートナイトで定められたゲーム年齢。日本では15歳以上を推奨 - 初期設定で音声やテキストチャットを使えるゲームの仕様
- 課金を促すようなゲーム仕様
- クレジットカードでのゲーム内通貨の購入に保護者の同意が必要なかったこと
などを挙げ、これらのことが以下にあたると指摘しています。
ユーザーに無意識のうちに不利な行動を促す仕組みが『ダークパターン（※）』であり、『児童オンラインプライバシー保護法（COPPA）』の違反である
※ダークパターン…主にウェブサイトなどでユーザーを騙すために慎重に作られたユーザインタフェース（Wikipediaより抜粋）
エピック（フォートナイトの管理会社）は「意図して行ったものではない」と表明するものの、『消費者保護』の観点に立ってゲームを提供することを約束し、制裁金の支払いに合意したそうです。
ねおゆっちゃん”ペアレントコントロールを強化する※”とした背景はどうやらここにあったようです
※2022年12月14日（日本時間）よりフォートナイトのログイン画面に年齢を尋ねるフォーマットが表示されるようになりました。これにより13歳未満のプレイヤーは『機能制限アカウント』という状態に置かれることになったのです。
世界中でも問題視されているフォートナイトトラブル。下火になりつつあるとはいえ、注視していくことが大事でしょう
